榴岡天満宮(つつじがおかてんまんぐう)の「うそ」とは、うそ(鷽)という鳥をかたどった木彫りの縁起物です。
「悪いことを嘘にして、吉に取り替える」というご利益があり、毎年1月の鷽替え神事(うそかえしんじ)で多くの参拝者が授かりに訪れます。
本記事では、筆者が実際に鷽を授かった体験をもとに、2026年の開催日程や値段、混雑を避けるコツまで詳しく解説していきます。
なお、榴岡天満宮の基本情報や駐車場については「榴岡天満宮完全ガイド」でまとめていますので、あわせてご覧ください。

この記事は 2026年1月16日 に、最新情報へ更新しました。
榴岡天満宮の「うそ(鷽)」とは?意味とご利益を正しく理解する

うそ(鷽)とは何の鳥か/なぜ縁起物なのか
鷽(うそ)とは、スズメ目アトリ科に属する実在の野鳥です。
体長は15センチほどで、オスは喉元が美しい紅色をしています。
「うそ」という名前は、鳴き声が口笛に似ていることから、口笛を意味する古語「うそ」に由来します。
うそ(鷽)が天神様(菅原道真公)の縁起物とされた理由には諸説あります。
- 蜂の大群に襲われそうになった道真公を、うそ(鷽)の群れが蜂を食べて救った
- 天満社を建てる材木を食べる害虫を、うそ(鷽)が追い払った
- 「鷽」という漢字が、「学」の旧字体である「學」に似ており、学問との結びつきを連想させる
また、菅原道真公は藤原時平の讒言(ざんげん:事実と異なる悪口)によって大宰府へ左遷されました。
この故事から、嘘を真(まこと)に替える「鷽替え神事」には、道真公との深い縁があるとされています。
「悪いことを嘘にして吉に替える」鷽替えの思想
鷽替え神事の核となる考え方は、「悪いことを嘘にして、吉に取り替える」というものです。
前の年に降りかかった災難や不運を「なかったこと(嘘)」にして、新しい年の幸運へと替えていく。
鷽替えの神事にはそうした願いが込められています。
参拝者は古い鷽を神社に納め、新しい鷽を授かることで、この「替える」という行為を形にします。
単なるお守りの購入ではなく、交換を通じて気持ちを切り替える点が、鷽替え神事ならではの特徴といえるでしょう。
学問・合格祈願と鷽の関係性
榴岡天満宮は、学問の神様として知られる菅原道真公をお祀りする神社です。
全国の天満宮と同様に、合格祈願や学業成就を願う参拝者が多く訪れています。
鷽替え神事が1月に行われるのも、受験シーズンと重なる時期だからこそ意味があるといえます。
「去年の不安や失敗を嘘にして、合格という吉に替えたい」
——そんな願いを胸に、毎年多くの受験生やご家族が木彫りの鷽を手にしているのです。
【2026年版】鷽替え神事と”どんと祭・初天神”の日程と「いつ行くべきか」の結論
鷽替え神事はいつ?(例年1月14日・25日)
榴岡天満宮の鷽替え神事は、例年1月14日・25日に行われます。
両日ともに9時からうそ(鷽)の頒布があり、午後は特別な祈願祭が執り行われます。
14日は宮城県内の多くの神社で「どんと祭(松焚祭)」が開催される日でもあり、榴岡天満宮では鷽の授与とお焚き上げを同時に行えるのが特徴です。
25日は初天神にあたります。
初天神とは、その年最初の天神様の縁日を指し、全国の天満宮で祭事が行われる日です。
どんと祭・初天神でもうそ(鷽)は授与される?両日の違いを整理
結論から言うと、1月14日・25日のどちらでも鷽を授かることができます。
ただし、両日には以下のような違いがあります。
1月14日(どんと祭)
- 古いお札やお守りのお焚き上げが可能
- 境内の中央でお焚き上げがされるため、屋台は少なめ
- 祈願祭は15時、16時、19時に開催
1月25日(初天神)
- 天神様の縁日として多くの参拝者が訪れる
- 境内に屋台が並び、お祭りらしい賑わい
- 祈願祭は15時、16時、17時に開催
お焚き上げを同時に済ませたい方は1月14日、お祭りの雰囲気を楽しみたい方は1月25日がおすすめです。
また、確実に入手したい方には14日がおすすめです。
14日に木彫りのうそ(鷽)を入手できなかった人が25日にくる場合もあるため、25日の方が競争率は高くなりがちです。
うそ(鷽)の一刀彫・お守り・御朱印の種類と値段一覧【2026年最新】
一刀彫「鷽」のサイズと値段(大・中・小)
榴岡天満宮で授与される鷽の一刀彫には、3つのサイズがあります。
| 種類 | サイズ | 初穂料 | 数量 |
|---|---|---|---|
| 真っ赤な鷽の運試し | 約5cm | 2,000円 | 数百体 (1人2体まで) |
| 真っ赤な中鷽 | 約15cm | 3,500円 | 50体限定 (1人1体まで) |
| 真っ赤な大鷽 | 約30cm | 10,000円 | 10体限定 (1人1体まで) |
一番人気は「真っ赤な鷽の運試し」です。
10数体に1体の割合で、全身が真っ赤に塗られた鷽が混ざっています。
どの鷽が当たるかは開封するまでわからないため、運試しの要素が参拝者に人気を集めているのでしょう。
頒布開始前から行列ができるほどの注目度です。
中鷽・大鷽は数量限定のため、早い時間に売り切れる傾向があります。
大きめのサイズを希望する方は、開門前から並ぶことをおすすめします。

筆者が参拝したときは中鷽が売り切れていました。
お守りの種類と値段
確実に真っ赤な鷽を手に入れたい方には「真っ赤な鷽根付けお守り」がおすすめです。
| 種類 | 初穂料 | 特徴 |
| 真っ赤な鷽根付けお守り | 1,000円 | 確実に真っ赤な鷽デザインを授かれる |
一刀彫の運試しとは異なり、根付けお守りはすべて真っ赤なデザインで統一されています。
「運試しに外れたらどうしよう」と不安な方や、手軽に鷽を身につけたい方に選ばれています。
限定御朱印
鷽替え神事の期間中は、限定の御朱印も授与されます。
| 種類 | 初穂料 | 特徴 |
| 真っ赤な鷽切り絵御朱印 | 1,000円 | 鷽をモチーフにした切り絵デザイン |
切り絵御朱印は繊細な仕上がりが美しく、御朱印集めをしている方にも好評です。
鷽の一刀彫とあわせて授かる参拝者も多くいらっしゃいます。
おみくじの種類と特徴
榴岡天満宮では、通常のおみくじに加えて、鷽をモチーフにしたおみくじ「うそみくじ(初穂料350円)」が用意されています。




鷽替え神事の参拝記念として引いてみるのもよいでしょう。
おみくじの種類や初穂料は年によって変わる場合があるため、当日授与所で確認することをおすすめします。
【体験談】1月14日(どんと祭)に鷽を授かった全記録
何時に並んだか?混雑状況と整理券の有無
筆者は2025年1月14日(平日)の朝9時に榴岡天満宮へ到着しました。
すでに行列は階段下から30メートルほど先まで伸びており、整理の方に確認したところ178番目とのことでした。
事前に神社へ電話で問い合わせたところ、「早い方は朝6時ごろから並ばれます」との回答をいただきました。
土日と重なる年は特に混雑するそうです。
整理券の配布はなく、到着順に列へ並ぶ形式でした。
1月14日・25日ともに頒布される数量は同じですが、売り切れのタイミングは年によって異なります。
混雑時には行列が消化しきれないうちに完売することもあるため、確実に手に入れたい方は早めの到着をおすすめします。

授与所の様子と購入の流れ
鷽の頒布は朝9時から始まり、売り切れ次第終了となります。
行列は授与所を先頭に、鳥居、階段へと続いていきます。
筆者の場合、列に並んでから授与所に到着するまで50分かかりました。
参拝やお焚き上げの時間も含めると、トータルで1時間ほどの滞在となりました。
授与所では希望のサイズを伝えて初穂料を納めます。
一刀彫は袋に入った状態で並んでおり、自分で好きな袋を選ぶことができます。

一刀彫の個体差・選び方
運試しの一刀彫は、中身が見えない袋に入っています。
自分で袋を選べますが、開封するまで中身はわかりません。
袋の中には2種類の鷽が入っています。
ひとつは塗りが控えめな通常デザインの鷽、もうひとつは10数体に1体の割合で混ざっている「真っ赤な鷽」です。
どちらが当たるかは完全に運次第。
この運試しの要素が、多くの参拝者を惹きつけている理由でしょう。
筆者は…



普通のうそでした…
真っ赤なうそはまた来年に持ち越しです。
どんと祭と同時に済ませたこと(お焚き上げ等)
1月14日はどんと祭と重なるため、古いお札やお守りのお焚き上げも同時に行えます。
境内の中央にお焚き上げ用のスペースが設けられており、持参したお札をそこへ納める形式でした。
火入れは午後に行われるため、午前中に参拝した筆者はお札を納めて、お焚き上げには立ち合いませんでした。
鷽の授与とお焚き上げを一度の参拝で済ませられるのは、1月14日ならではのメリットといえるでしょう。
1月25日(初天神)はどうなる?過去傾向からの混雑・完売予測
例年の完売時刻と待ち時間の目安
1月25日の初天神でも、鷽の頒布数は1月14日と同じ数です(過去の授与数は1日450体)。
ただし、完売時刻は年によってまちまちで、明確な傾向はつかみにくい状況となっています。
2026年の初天神は日曜日と重なるため、例年以上の混雑が予想されます。
1月14日に手に入らなかった方が改めて足を運ぶケースも多く、平日開催だった14日よりも行列が長くなる可能性が高いでしょう。
参考までに、筆者が2025年1月14日(平日)に参拝した際は、朝9時の時点で178番目でした。
日曜開催となる2026年の初天神では、同じ時間帯でもさらに後ろの順番になることが考えられます。
屋台・境内の雰囲気(1月14日との違い)
1月25日の初天神は、1月14日のどんと祭とは雰囲気が異なります。
どんと祭では境内中央にお焚き上げのスペースが設けられるため、屋台の数は控えめです。
一方、初天神ではお焚き上げがない分、境内に屋台が多く並びます。
お祭りらしい賑わいの中で参拝したい方には、1月25日の方が楽しめるでしょう。
家族連れやお子さんと一緒に訪れるなら、屋台を回る時間も含めて計画を立てておくとよいかもしれません。
1月25日に行くなら何時に到着すべきか
結論から言うと、朝9時の到着ではぎりぎりになる可能性があります。
過去の頒布数は450体、1人あたりの購入上限は2体までです。
単純計算で225人が購入すれば完売となります。
2026年は日曜開催のため、朝9時の時点で200番前後に達していても不思議ではありません。
確実に鷽を手に入れたい方は、遅くとも朝8時までには到着しておくと安心でしょう。
早い方は6時ごろから並び始めるという神社からの情報も踏まえると、余裕を持った計画をおすすめします。
うそ(鷽)はいつまで買える?売り切れ後の対応と返納の作法
祈願祭前に売り切れることがほとんど
鷽替え神事の祈願祭は、15時以降に3回執り行われます。
しかし、鷽の一刀彫は祈願祭を待たずに売り切れてしまうケースがほとんどです。
「祈願祭に合わせて午後から行こう」と考えていると、すでに完売している可能性が高いでしょう。
鷽を確実に授かりたい方は、午前中の早い時間帯に参拝することをおすすめします。
1月14日と25日の両日限定
鷽の一刀彫が授与されるのは、1年のうち1月14日と25日の2日間のみです。
この期間を過ぎると、翌年まで手に入れることはできません。
「また来週行けばいいか」という考えは通用しないため、日程の確認は必須といえます。
特に遠方から訪れる方は、事前にスケジュールを調整しておきましょう。
古い鷽の返納方法
授かった鷽は、翌年以降も長く手元に置いて祀り続けることができます。
一方で、翌年のどんと祭にご神火へ納め、新しい鷽を授かる「うそ替え」をしても問題ありません。
榴岡天満宮の公式サイトでも、どちらの方法でも構わないと案内されています。
返納が義務ではない点は、参拝者にとって安心できるポイントでしょう。
なお、返納する場合は1月14日のどんと祭でお焚き上げに納めるのが一般的な流れとなります。
郵送・予約・代理購入は可能か
郵送での授与や事前予約は受け付けていません。
鷽を手に入れるには、1月14日か25日に直接参拝する必要があります。
ただし、代理購入は可能です。当日どうしても参拝できない場合は、ご家族やお知り合いの方にお願いするとよいでしょう。
1人あたり2体までの購入制限があるため、依頼する際はその点も伝えておくと安心です。
Q&A|初めてでも失敗しないために
複数体(家族分)は授かれる?
家族の分をまとめて授かることは可能です。
ただし、運試しの一刀彫には1人2体までという購入制限があります。
4人家族で1体ずつ欲しい場合は、2人以上で参拝するか、2日間に分けて訪れる必要があります。
中鷽・大鷽は1人1体と数も少ないので、一家に1体と考えた方が良いでしょう。
家族全員分を確実に揃えたい方は、複数人で手分けして並ぶか、複数個購入できる根付けお守り(1,000円)を組み合わせる方法も検討してみてください。
雨天・雪の日の対応はどうしたらいい?
鷽替え神事は、雨天や雪の日でも予定どおり開催されます。
ただし、行列は屋外に並ぶため、天候対策は必須です。
1月の仙台は冷え込みが厳しく、雪が降ることも珍しくありません。
祭事期間の臨時駐車場は足元が悪くなります。
防寒着はもちろん、足元が濡れないよう防水性のある靴を履いていくと安心でしょう。
駐車場については駐車場解説の記事をご参照ください
一方で、悪天候の場合は参拝者が減るため、遅くなっても購入できる可能性が高まります。
子どもに説明するための簡単なまとめ
お子さんに鷽替え神事を説明するなら、次のように伝えるとわかりやすいでしょう。
「うそ(鷽)は小鳥の名前だよ。この小鳥には不思議な力があって、悪いことを『うそ』にして、良いことに変えてくれるんだって。だから毎年お正月に新しい鷽をもらいに行くんだよ。」
受験を控えたお子さんには、「去年うまくいかなかったことを『なかったこと』にして、今年は合格できるようにお願いするんだよ」と付け加えると、より実感を持ってもらえるかもしれません。
親子で一緒に鷽を選ぶ体験は、きっと思い出に残る参拝になるはずです。
まとめ|榴岡天満宮の「うそ」は”準備した人”ほどご利益を感じやすい
榴岡天満宮の鷽替え神事は、「悪いことを嘘にして、吉に取り替える」という願いが込められた特別な行事です。
鷽の一刀彫を確実に手に入れるには、1月14日か25日の早朝に並ぶ必要があります。
日程や混雑傾向、購入制限といった情報を事前に把握しておくことで、当日慌てずに参拝できるでしょう。
由来を知り、準備を整えて臨む参拝は、ただ鷽を授かる以上の意味を持ちます。ぜひ本記事の情報を活用して、ご自身やご家族にとって実りある一年のスタートを切ってください。




